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塩基飽和度(えんきほうわど)

土の塩基置換容量(CEC)のうちの何%が塩基で占められているかを示す数値。陽イオン飽和度ともいう。理想とされているのは「腹八分目」の飽和度八〇%、ただし茶は四〇%ぐらいがいいなど作物によるちがいがある。

塩基飽和度はpHと相関があり、塩基飽和度が高い土ほどpHが高い。およそ、塩基飽和度一〇〇%でpH七・〇、八〇%で六・五、六〇%で五・五とされる。

ハウス土壌などでは塩基飽和度一〇〇%を超えているところが多く、そんな過剰状態では次のような現象が起きていると考えられる。(1)土(CEC)に吸着されなかった石灰などの塩基があふれ、ハウスでは、表層に塩類集積する。(2)あふれた石灰などはリン酸などと結合し化合物としてたまる。その結果、リン酸が効きにくくなり、土の物理性も悪くなる。(3)施用したチッソ肥料(アンモニア)を吸着するスペースがないので、アンモニアがあふれ、硝酸化成菌によって硝酸に変わり、電気伝導度(EC)つまり土壌養液濃度を高める。その結果、根は濃度障害で傷み、それが土壌病害発生の引き金になる。

こうした過剰状態を解消するには、CECそのものを大きくする、苦土の積極施肥などで塩基バランスをとりながら施肥を減らす、微生物を繁殖させて微生物に塩類を食べてもらうなどの方法がある。近道は湛水除塩だが、地下水を汚染する可能性があるし、第一もったいない。化合物を貯金(リン酸貯金など)とみて生かす方法を工夫したい。


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