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亜リン酸(ありんさん)

リン酸よりも分子が小さくて、水や有機酸に溶けやすく、根や葉から吸収されやすい。花芽形成や着果、結実促進や根量増加など、一般的なリン酸の効果が、より早く少ない量で表われる。また、植物体内での移動も早い。

こうした働きから生育初期に使用するとよく、苗の株元に亜リン酸をまいた黒ダイズが一四%も増収したり、植え穴に大さじ一杯入れて定植したトウモロコシの茎の太さが倍になるなど、その後の生育に明らかな違いが出る。リン酸肥料より高価だが、苗に使用するなら量も少なくてすむ。

亜リン酸には、作物の病気を予防する効果も確認されている。ブロッコリーのベト病やダイズの茎エキ病など、研究機関で試験されたもののほかに、トマトの重要病害である黄化葉巻病が止まるという農家の経験もある。農薬ではない亜リン酸で病害が抑制される仕組みは明らかになっていないが、病害抵抗性誘導の可能性が指摘されている。また、亜リン酸はもともと強酸性の物質なので、酸度矯正されていないpH三以下の資材の場合は、葉面が酸性になることで静菌作用が働くことも考えられる。


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