月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 土と肥料_基礎用語

ガス障害(がすしょうがい)

施設栽培で発生するアンモニアガス障害や亜硝酸ガス障害が代表的なもので、その発生のしくみは以下のようである。

チッソ肥料(とくにアンモニア態肥料)や有機質肥料、未熟堆肥などを大量に施したときに、その分解によって発生したアンモニアが土壌中にたまり、それが温度上昇や土壌乾燥にともなってガス化して作物の葉などに急激に障害が発生する(とくに中性やアルカリ性の土壌で発生しやすい)。

また、酸性土壌(pH五以下)や土壌消毒などによって土壌微生物(とくに亜硝酸酸化細菌)の働きが低下すると、アンモニアから変化した亜硝酸が土壌に蓄積し、それが同様にガス化して障害を与えることもある。これらのガスが施設内の水滴に溶けて土壌に入ると、土壌の酸性化をうながし、石灰カルシウム)などの要素欠乏症が発生することもある。

ガス障害の判別には、ハウスのカーテン内側の水滴を集めて酸度(pH)を計測する方法(pHが五・五以下ならかなりのガスが放出されている)がある。八代嘉昭さんは、アンモニアガスは濃度が低い場合でも、施設内で発生するモヤや霧の水分と結合して作物に付着し障害を及ぼすと指摘している(とくに、花卉の花弁に付着すると細胞を死滅させシミが発生する)。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:ガス障害

同一ジャンルの用語 「土と肥料_基礎用語