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pH(ぴーえいち・ぺーはー)

酸性・アルカリ性を示す値で、ピーエイチまたはペーハーと読む。七が中性で、それ以下が酸性、以上がアルカリ性。その数値が小さくなるほど酸性が強く、大きくなるほどアルカリ性が強い。

pHによって、土の中に溶け出してくる養分量が異なり、中性から弱酸性が一番バランスがいい。pHが六〜五・五以下の酸性は、一般に石灰苦土など塩基成分が不足した状態で、リン酸は不溶化し、微生物による硝酸化成作用も低下して、作物の生育は悪くなる。一方、アルカリ化・高pHでは、リン酸は石灰と結合して作物に吸収されにくい形態に変わり、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛などの微量要素も効きにくくなり、各種の欠乏症状が発生する。このような高pH土壌では塩基飽和度が一〇〇%を超え、塩基バランスも崩れている場合が多い。

酸性化の原因には雨による塩基成分の溶脱や酸性肥料の施用などのほか、チッソのやりすぎによって生成した硝酸による酸性化があり、ポリマルチ下やハウス内での急激な酸性化が指摘されている。ECとの関連も見逃せない。アルカリ化の主原因は石灰のやりすぎによる過剰蓄積であり、とくに雨が入らないハウスなどではアルカリ化しやすい。最近では土壌のpHだけでなく、作物の樹液pHの測定によって健康不健康を診断する方法も開発されてきている。


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