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酵母菌(こうぼきん)

糸状菌(カビ)の仲間だが、カビ特有の長い菌糸はつくらず、カビの胞子が独立したような丸い形で、カビと細菌の中間的な性質を持つ。

糖をエサに、体の中でアミノ酸、ビタミン、核酸、ホルモンなど様々なものをつくり出す「合成屋」。人間の体内では作り出せない必須アミノ酸も合成する。

酸素があってもなくても元気。水中など酸素のない状態では糖をアルコールと炭酸ガスに分解して泡を出し、酸素があると各種のアミノ酸などを合成する。味噌やパン、漬物をおいしくするのも酵母菌の働きによる。

自然界では熟した果実の表面などに多く、リンゴの皮などを砂糖水に漬けて密閉、ガス抜きしながら培養する天然の酵母菌はパン作りに使われる。

弱酸性の状態で殖えやすく、薄上秀男さんが勧める発酵肥料づくりでは仕上げの段階で増殖して、アミノ酸、ホルモン、ビタミンなどが豊富な肥料を作り出す。たくさん増殖した酵母菌が死ぬと、各種アミノ酸をはじめ、人間の健康や作物の栄養に有用な成分がたっぷり出てくる。

小祝政明さんが勧める酵母菌液は、三%の砂糖水にドライイーストを〇・一%混ぜて密閉して作る。時々フタを開けてガスを抜きながら三日ほどでできる。これを三〇〇倍で作物に散布すると、病気を防ぎ、光合成能力を高め、根張りをよくし、根傷みを防ぐ。また、酵母菌資材を種モミ処理に使うとモミガラの周りを酵母菌が占有し、イモチ病菌など有害な菌を寄せ付けないという。


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