月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 土と肥料_基礎用語

塩基置換容量(CEC)(えんきちかんようりょう(しーいーしー))

土が肥料を吸着できる能力(保肥力)のことで、いわば「土の胃袋」みたいなもの。吸着できる最大量を塩基置換容量とか、塩基(陽イオン)を吸着することから陽イオン交換容量(CEC、単位はmeq/一〇〇g)という。塩基置換容量が大きいほど土はたくさんの肥料を保持することができるため、肥料が作土から流れ出すのを防ぎ肥効も持続する。また、土壌のpHECの変動を緩和している。

CECを主に担っているのは粘土と腐植で、一般にこれらが多い土はCECも大きい。また、微生物の代謝産物と腐植と粘土が結びついてできる団粒が発達した土はCECが高まる。

CECを大きくするには、CECの大きい粘土やゼオライトなどの施用と、堆肥などの有機物を施す方法がある。粘土などで短期間に実効をあげるためにはかなりの量が必要になり、有機物から腐植がつくられるのも時間がかかる。その意味で、CECを高めるには毎年の積み重ねが重要になるが、いっぽう土ごと発酵により表層の土が団粒化し、CECが二〜四(meq/一〇〇g)高くなったという例もある。

また、多量の有機物を施し、土壌診断のCEC値は高いが、有機物の分解が停滞し実際に働いているCECを反映していない場合も多い、との指摘もある。いっぽうCECには表れなくても、堆肥などを施用すると繊維質などで物理的に保水力が高まって、水に溶けた肥料も保持されやすくなり、「保肥力そのもの」は高まる場合もある。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:塩基置換容量(CEC)

同一ジャンルの用語 「土と肥料_基礎用語