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石灰(カルシウム)(せっかい(かるしうむ))

植物の必須元素の一つ。これまで酸性改良など土壌改良資材としての施用が中心だった石灰だが、一方でカルシウムは細胞壁などの組織つくりの必須成分で、新根や生長点の組織を充実させるのに欠かせない養分でもある。早い話、カルシウムは細胞を締める成分、細胞がしっかりすれば病害抵抗力も高まる。

最新の「日本食品標準成分表(五訂)」では、四訂にくらべて作物のカルシウムなどの含有量が低下しており、果樹農家や野菜農家を中心に、苦土とともに、石灰追肥など積極的にカルシウムを吸収させようとする取り組みが盛んになってきた。作物に石灰を直接ふりかけたり、水溶液や有機酸石灰で葉面散布する石灰防除も石灰を上手に効かせる技だ。

果樹農家では細根を発達させるために過石(過リン酸石灰)やスイカルなどを施し、樹勢を維持しながら酸を減少させて甘みを増す栽培技術が生まれている。また、魚のアラや家畜糞尿などの水分の多い地域資源に、生石灰を加え発熱・乾燥させた肥料も、吸収されやすい石灰となっていておもしろい。


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