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塩類集積(えんるいしゅうせき)

土壌中の水に溶けている各種の塩類が、蒸発などによる水の移動にともなって土壌表層に集積する現象。とくに、雨水の流入がない施設栽培では、水の移動がおもに下から上になるため塩類集積が起きやすい。塩類集積が起こると、濃度障害で作物の生育が停止したり、葉がしおれたり枯れたりするなどの障害が出る。

塩類集積を回避するためには、施肥診断や栄養診断によって必要以上の施肥を避けることが基本。発生した場合の対策としては、湛水による塩類の除去、深耕や客土による塩類濃度の希釈、吸肥力の高い作物(クリーニングクロップ)の栽培・圃場外への持ち出しなどがあるが、資源の有効活用や環境保全の面からも塩類集積を起こさない施肥や栽培法が求められている。たとえば、局所施肥(深層施肥、溝施肥、側条施肥、ウネだけ施肥など)は、全面全層施肥に比較して一般に肥料の利用率が高く、環境に対する影響(負荷)も小さい。

また、福島県の薄上秀男さんは、味噌やヌカ床からとった耐塩菌・好塩菌を培養・強化し、畑の中で米ヌカなどを栄養源として増殖させることで、集積した塩類の有効活用ができるとしている。


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