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カリ(かり)

植物の必須元素の一つだが、チッソや石灰苦土などのように体の構成物となるのではなく、つねに動き回りながら生体内の調整や酵素の活性化などにかかわっている養分で、早い話が細胞を肥大させる働きを持つ。このため、果樹の玉肥やイネの穂肥などに積極的に用いられてきたが、家畜糞堆肥が多量に施されるようになって様相が変わってきた。

一般に家畜糞堆肥にはリン酸やカリ(カリウム)が多く含まれており、家畜糞堆肥の過剰施用はカリ過剰を助長する。カリと苦土と石灰は拮抗関係にあり、カリ過剰は苦土や石灰の吸収を抑制する。しかし、カリが少なすぎると病気が発生しやすくなるという見方もあり、やはり石灰、苦土、カリの塩基バランスを整えることが基本である。また一般的な土壌診断で用いられているカリの基準値は土壌改良目的の施用量しか考慮されていないため、「カリ過剰」と診断されることが多い。カリ過剰と思ってカリを控えていたらいつのまにかカリ不足に、ということも起こっており、注意が必要だ。

カリは放射性セシウムと性質が似ていて拮抗関係にあるため、カリの施用量を増やすことで作物のセシウム吸収を抑制できる。


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