月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集

イナ作・水田活用_障害・生育ステージ

高温障害(こうおんしょうがい)

登熟期間中の高温の影響で、登熟歩合が低下したり、白未熟粒が発生したりすること。とくに出穂後二〇日間の平均気温が二七度を上回るような年には、イネのデンプン生産能力が登熟に追いつかず、高温障害が発生しやすいことが知られている。記録的な猛暑となった二〇一〇年には白未熟粒が多発し、全国の一等米比率が六四・........

白未熟粒(しろみじゅくりゅう)

受精したモミはまず細胞分裂し、その後、細胞ごとにデンプンが詰まっていく。この時期に高温や日照不足などの強い影響を受けると、デンプンが詰まりきらないうちに登熟が終了してしまう。デンプンの詰まらなかった細胞には空気の隙間ができ、これが光を乱反射して白く見える。この白く見える粒を「白未熟粒(シラタ)」と........

斑点米(はんてんまい)

玄米が変色したものを着色粒と呼ぶ。このうち、出穂期以降にカメムシ類の成虫または幼虫が吸汁した跡が残ったものを斑点米と呼んでいる。米の等級を決める検査規格では、〇・一%以上混ざるだけで一等米と認められないため、カメムシ防除をするのが一般的になっている。
しかし斑点米は、わずかに混ざる程度........

ジャンボタニシ(じゃんぼたにし)

熱帯、亜熱帯の淡水性の巻貝で、スクミリンゴガイともいう。雑食性で食欲旺盛。一九八一年ごろ、食用に輸入されたものが野生化、その後各地に広がり、関東以南の各県で発生・イネへの被害がみられている。
だがこの困った生きものを上手に使って、ジャンボタニシ除草に取り組む農家が九州を中心に増えてきた........

冷害(れいがい)

冷害には遅延型と障害型がある。遅延型は、田植え後から長期間低温になり生育が遅れ、出穂が出穂限界よりも遅くなり、十分に登熟する前に初霜がきてしまう冷害。障害型は、幼穂形成期から出穂後穂揃い期までの低温で、花粉などの生殖細胞が障害を受け、不稔モミが多発する冷害である。
障害型冷害の危険期は........

幼穂形成期(ようすいけいせいき)

イネの穂は通常、出穂三〇日前頃に穂首分化し始め、出穂二五〜二〇日前(幼穂長一〜二o)には一次・二次枝梗や穎花が分化し終わる。その後、出穂一八日前(幼穂長八〜一五o)には花粉が分化し始め、出穂一二日前(幼穂長八p)には減数分裂を開始する。
この幼穂の分化・発達過程のなかで、枝梗・穎花が分........

出穂(しゅっすい)

止葉が抽出し始め減数分裂が始まってから一五日前後で穂が出始める。出穂期とはおよそ半数の茎が出穂した日をいい、すべての穂が出た日を穂揃い期といっている。出穂期は品種、作期、天候、苗質、栽植密度などによって異なるが、出穂予定日は追肥適期を判断したり水管理を変えていく目安となる。
健全なイネ........

葉齢(ようれい)

イネの生育ステージを主稈(親茎)の葉の枚数で表現したもの。学術的には葉身のない不完全葉を第一葉としているが、一般的には葉身のついた本葉を第一葉と呼ぶことが多い。葉齢調査は、五〜七日おきに出る最上位の葉に油性マジックで印を付けながら記録する。
イネの主稈の枚数(総葉数)は品種によってほぼ........

食味(しょくみ)

収穫した米に誰しも求める「おいしさ」のこと。品種、土地・気象条件、栽培法や精米法、保存法によって食味は変化する。
よくタンパク値で食味が判断されるが、本当は同じタンパク値でもその組成によって食味が違う。食味計は、うまみ成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸なども「タンパク」として測って........