月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集

イナ作・水田活用_育苗

種モミ処理(たねもみしょり)

化学農薬で種モミを消毒する「種子消毒」に対し、薬剤以外の手段で病原菌を抑えたり、活力アップさせる農家の創意工夫技術を「種モミ処理」と呼んできた。種子消毒の廃液処理に困るJAの育苗センターなども増加しており、温湯処理や微生物処理などが、だんだん当たり前の技術になりつつある。
酵母菌酵素液に........

温湯処理(おんとうしょり)

六〇度前後のお湯に種モミを約一〇分間浸けるという種モミ処理法。モミ枯れ細菌、バカ苗、苗イモチ、苗立枯細菌、シンガレセンチュウなどに対して、化学薬剤以上の消毒効果がある。ちなみに処理時間を延ばすほど効果は高まるが発芽率は落ちる。一般にモチ種のほうが発芽率が落ちやすい。また、温湯処理には発芽抑制物質を........

薄播き(うすまき)

種モミを粗く播くことを薄播きという。手植え苗を苗代育苗した時代の播種量は一u当たり一〇〇g以下(育苗箱に換算すると約二〇g以下)であった。田植え機稲作になってからは育苗箱(三〇×六〇p)当たり、稚苗(不完全葉を含まぬ葉齢二・二)で二〇〇g、中苗(葉齢三〜五)で一〇〇〜一八〇g、成苗(葉齢五〜六)で........

平置き出芽(ひらおきしゅつが)

種モミを播種した苗箱を地面に平らに並べて被覆シートをかけておき、出芽させる方法。育苗器に入れて加温する方法や苗箱を積み重ねてシートでくるんでおく方法とは違い、苗の積み下ろしや上下入れ替えをしなくていいのでラク。そしてなにより、比較的低温で発芽するので徒長しにくく、根優先に育つ。第一葉鞘高が低く、茎........

プール育苗・露地プール育苗(ぷーるいくびょう・ろじぷーるいくびょう)

木枠とハウスの古ビニールなどで水を溜められるプールをつくり、その中で育苗する水の力を生かした小力技術。おおかたの苗が一・五葉になったら入水し、以降、水を溜めっぱなしにする。水の保温力があるので、ハウスで育苗する場合は入水以降はサイドを開けっ放しでいい。毎日のかん水・換気作業から解放されて育苗がうん........

くん炭育苗(くんたんいくびょう)

モミガラくん炭(モミガラを炭にやいたもの)を、育苗培土として使う育苗法。苗箱を軽くすることができる。培土に混ぜる割合は人それぞれだが、宮城県の石井稔さんが、一〇〇%くん炭の培土でも問題なく苗ができることを実証した。この場合、苗箱の重さはかん水後で約一・五s(市販培土使用の四分の一程度)となる。........

苗踏み(苗踏み)

育苗期間中の苗を、足や板、ローラーなどで踏みつけること。徒長を抑える、生育が揃う、茎(葉鞘)が太くなる、根張りがよくなるなどさまざまな効果がある。
踏むと苗の葉は折れるが、イネの生長点は土の中(種モミの胚付近)にあるので問題ない。むしろ刺激を受けてエチレン(発根を促進したりする植物ホル........

ポット育苗(ぽっといくびょう)

四四八個(一四×三二穴)の区切られた播種穴がある育苗箱(大きさ三〇×六〇p)で育苗する方式。
田植えはみのる式(共立式)ポット苗田植え機で行なう。一穴一〜三粒まきにすると、一箱一五〜四〇gの超薄播きとなり、茎の太い成苗を容易に育苗できる。しかも、一穴で育った苗を土ごと抜いて植えるため根........

乳苗(にゅうびょう)

葉齢〇・八〜一・五の、まだ胚乳が五〇%前後残っている苗。胚乳が残っているため、水温が多少低くても活着しやすく、冠水にも強く、分けつ力も強い。二〇〇〜二五〇g播きができるので、一〇a当たり一〇〜一六枚の箱数ですむ。また加温育苗器で五〜七日育苗すればできるため、育苗箱を並べるハウス等は必要ない。さらに一........