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苦土(マグネシウム)(くど(まぐねしうむ))

植物の必須元素の一つで、葉緑素の核となる重要な成分。また、酵素の成分でもあり、糖やリン酸の代謝に関与し、食味向上や果樹の糖度向上などに役立つ。リン酸と苦土は植物体内を供連れ移動し、リン酸とともに苦土を施用したり、リン酸が蓄積した土に苦土を施すと、リン酸の吸収が著しくよくなる。そのため、苦土の積極施肥で、土壌に蓄積された石灰やリン酸を作物に吸収させ、病気に強い作物体をつくり、高品質と増収をねらう施肥法が話題を呼ぶようになった。これの背景には、家畜糞堆肥の多用によるカリ過剰が苦土の吸収を妨げていることや、有機栽培に移行することによる苦土の不足、あわせて、石灰質資材の多用による苦土との競合などがある。

苦土を施用すると、作物が根からだす根酸(有機酸)が大幅にふえ、アルミナなどの土の有害物質から根を守っている事実も明らかになってきており、興味深い元素の一つである。


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