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混植・混作(こんしょく・こんさく)

自然の野山では一つの植物だけが広範囲に植わっていることはあまりなく、雑多な混植・混作状態でお互いバランスをとっている。人為的に「栽培」するとなると、ある程度決まった作物を作付けせざるを得ないわけだが、そんな中になるべく他の作物も取り入れて、多自然型・複雑系の畑にしようという工夫が各地で生まれている。

一種類の作物で埋めつくされた畑よりも、いろいろなものが植わっている畑のほうが病害虫にやられにくい。土着天敵や根のまわりの菌もいろんな種類が増える。作物どうしのアレロパシー(他感作用)もある。いっしょに植えると生育がよくなったり、病気よけ、虫よけになるコンパニオンプランツや、ナスの周囲にソルゴー障壁をつくって天敵をよぶバンカープランツマルチムギ、果樹の草生栽培なども、混植・混作の事例といえる。

市場出荷型の経営では、複雑系の畑は機械作業がしにくいし、農薬散布も作物ごとに登録が違うのでやりにくいだけだったが、少量多品目栽培の直売農家なら取り入れやすい。広島県の伊勢村文英さんは、コマツナやホウレンソウなどの葉ものとニンジンを混播すると、畑が乾燥するときでもニンジンの発芽がよくなることを発見。また、違う野菜を何種類も混播しておくと次々に収穫できて、直売所で売るにはむしろ都合がいいそうだ。これもまさに直売所農法


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