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ただの虫(ただのむし)

虫といえば、まず頭に浮かぶのが「害虫」。作物を加害する困った虫である。その次に思いつくのは天敵などの「益虫」。害虫を食べてくれるありがたい虫である。だが、虫見板などを使って田畑の虫を見てみると、じつは害虫でも益虫でもない「ただの虫」が圧倒的に多い。

だがこの「ただの虫」、本当は「何でもないただの虫」ではない。たとえば水田のユスリカなどは、ふだん害虫でも何でもないが苗箱施用剤の影響を受けやすい。このクスリでユスリカが減ってしまうと、それをエサにするクモやカエルなどの土着天敵生物が減ってしまうという現実がある。目にはつきにくいが「ただの虫」は田畑で重要な役割を担っている。

害虫と益虫の一対一の関係だけ見ていたのでは問題は解決しにくい。ただならぬ「ただの虫」へのまなざしは、これからますます重要である。


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