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雨前散布(あめまえさんぷ)

せっかく散布した薬剤が流されないように、防除は雨上がりに。しかし、これは必ずしも正しくない。佐賀県上場営農センターの田代暢哉さんによると、殺菌剤の場合は雨前散布が原則だという。そもそも、病原菌の大部分は雨で拡散し、感染する性質を持っている。その前に殺菌剤で樹体を保護しておかなければならない。あるいは、雨水中に殺菌剤の成分を溶け込ませる必要がある。要は、残効の切れめをつくらない。前回散布したクスリの効果が切れないうちに、次の手を打っておく。

そのためにも、まずは薬剤の耐雨性(流されやすさ)を把握する。そして、雨量計を駆使して散布適期をつかむ。たとえば、耐雨性三〇〇mmの殺菌剤を散布して、その後の累積降雨量が二五〇mmの場合。予報で一〇〜二〇mmの雨なら慌てる必要はない、五〇mm以上の雨なら早急に雨前散布、と判断する。

なお、殺虫剤の場合は、病原菌と違って害虫が雨の間に活動することは少ないうえ、殺菌剤より耐雨性が低いので雨後散布が原則。


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