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輪作(りんさく)

同じ作物を毎年同じ畑につくる連作に対し、異なる作物を順につくること。輪作することで土の養分の偏りを防ぐことができ、土壌病害虫の防除効果も期待できる。

輪作による病害虫防除には大きく、(1)性質の違う作物を入れて病原菌の増殖を抑える、(2)おとり作物対抗植物で積極的に病原菌の密度を下げる、の二つの方法がある。ただし、土壌病害は、濃度障害や塩基バランスの悪化などが引き金になる「栄養病理複合障害」だという見方もあり、輪作の効果は総合的に考える必要がある。

ナガイモ大産地・青森県十和田市では、褐色腐敗病で一時、面積が半減してしまっていたが、輪作にネギを導入して以来、腐敗をゼロに抑えている。茨城県の鷹野秋男さんは、ダイコンやニンジンの前にサトイモをつくれば、キタネコブセンチュウもキタネグサレセンチュウも防げることを見いだしている。

なお、有原丈二さんが提案しているように、麦・ソラマメ・緑肥などの冬作でチッソの汚染を防ぐ、ヒマワリやトウモロコシなどVA菌根菌とよく共生する作物を前作にしてリン酸の施肥量を減らすなど、環境保全の面からも輪作が見直されている。


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