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高温処理(ヒートショック)(こうおんしょり(ひーとしょっく))

栽培中の作物を一時的に高温にさらすことで病害虫を減らす「温度防除」法。温度コントロールだけで農薬使用量を大幅に減らせてしまうじつに画期的な方法だ。高温処理は、病害抵抗性誘導により作物の抗菌活性を高めることがわかっている。

神奈川農総試では夏場、キュウリハウスを密閉して内気温を四五度まで上げることで、ヨトウムシ、アブラムシ、ハモグリバエ、ウドンコ病、ベト病、褐斑病など、ダニ類以外の病害虫はかなり抑制できることを発表している。耐暑性のキュウリ品種を使って、定植一〜二週間後の雌花が咲き始めたころから処理開始。まずは五〜七日間、午前中の一時間ほどハウスを密閉し、四〇度くらいの高温にキュウリを慣れさせる。その後、四五度まで上げて一時間後に元に戻すという処理を数日繰り返す。キュウリと病害虫の発生の様子を見ながら七〜一〇日に一〜二日の割合で処理を続ける。

この防除法の開発にかかわった佐藤達雄さんは、その後、茨城大学に移り、イチゴに五〇度の温湯を散布(二〇秒)する方法で同様の効果を引き出すことに成功した。ウドンコ病、炭そ病、灰色カビ病に対して抵抗性が高まり、温湯が直接かかることでアブラムシ、コナジラミに対する殺虫効果も認められている。


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