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カラシナすき込み(からしなすきこみ)

カラシナのように辛味成分を持つアブラナ科作物をすき込んで土壌病害を抑制する新しい防除法。辛味成分のグルコシノレートが土中で加水分解すると、イソチオシアネートというガスが発生する。イソチオシアネートは、肺ガンや直腸ガンなどのガンを抑えるという研究もある機能性成分だが、土壌消毒剤のバスアミドの成分と同じ仲間でもある。アブラナ科作物には、少なからず辛味成分が含まれているが、中でもカラシナ類、とくにチャガラシに多く、トマト青枯病の試験では、バスアミドよりも効果があった。

効果が確認されているのは、ホウレンソウの萎ちょう病、テンサイ根腐病、トマト青枯病など。センチュウに対しては、冬育てて春すき込むなら効果があるが、夏はチャガラシの根にセンチュウが寄生して殖えてしまう可能性がある。また、栽培作物がアブラナ科の場合は根こぶ病を助長する心配があるので導入は難しい。

やり方は、地上部をフレールモアなどで細かくしてすぐにロータリですき込むか、モアがなければロータリを二回がけする。水分が多く、温度が高いほど効果が出る。ハウスならすき込み後にしっかりかん水し、さらにポリなどで被覆すると効果が高くなる。二〇日程度で完全に分解し、ガスが抜けていることを確認したら定植できる。


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