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雑草の高刈り(ざっそうのたかがり)

高刈りとは、地面すれすれではなく、ある程度高い位置で草を刈る方法。「刈った〜」という作業の達成感に欠け、人の目も気になるが、それを差し引いても、お釣りがくるほどの利点がある。静岡県農林技術研究所・稲垣栄洋さんが田んぼのアゼ草を例に説明してくれている。

ポイントは雑草の生長点の位置だ。広葉雑草の生長点は高い位置にあるが、穂を出す前のイネ科雑草の生長点は地際にある。したがって、地面近くで刈ると広葉雑草は枯れ、斑点米カメムシが好むイネ科雑草ばかりになってしまう。その点、高刈りなら広葉雑草は摘心されるようなもので、生き残ってイネ科雑草を抑えてくれる。高刈りは、クモやカエルなど、土着天敵のすみかを守ることにもつながる。

果樹農家の間でも高刈り派がじわりじわりと増えてきている。天敵の温存はもちろんのこと、作業面でも、刃の減りが遅かったり、燃料を節約できたり、なにより作業性のよさが魅力なのである。


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