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雨量計(うりょうけい)

文字通り降雨量を調べるための道具だが、自分の圃場における防除適期がわかるので、「ミカンの黒点病が防げた」「カキの炭そ病を撃退できた」という農家続出。じょうごとポリタンクで自作できる「防除器具」と位置づけたい。

考案した佐賀県上場営農センター・田代暢哉さんによると、散布した農薬(殺菌剤)の残効は散布後の累積降雨量で決まる。雨が少なければ残効はもつし、多ければ切れる。それなのに一般には防除暦や散布後の日数で防除のタイミングを決めているから失敗する。雨量計があれば、自分の圃場における散布後の降雨量がひとめでわかり、次回の散布時期がわかるから防除の失敗が防げる。なお田代さんは、おもな殺菌剤について、どのくらいの雨量で残効が切れるかを調べ、その結果を一覧表にまとめている。

ちなみに、福岡県のカキ農家・小ノ上喜三さんは、雨量計のことを「平成の虫見板」と評価している。確かに、地域ごと圃場ごとに違うはずの雨量を自分で測り、農薬をかけるかどうかを自分で決めるためのこの道具は、「防除という仕事を百姓の手のうちに取り戻す」大きなツールである。


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