月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 防除

おとり作物(おとりさくもつ)

「蓼食う虫も好き好き」とはよくいったもので、農作物に大きな被害をもたらす害虫や病原菌にも食物に対する好みがあり、おとり作物は、それを活用するもの。以下の三つの活かしかたがある。

(1)モニタリング(害虫監視):オンシツコナジラミは本当はトマトよりキュウリやインゲンを好む。そこで、それらをハウスの片隅やウネ間に植えておき、初発生をいち早く確認するのに利用。

(2)害虫防除:マメコガネは緑肥作物のクロタラリアを好む。そこでレンコン圃場の周りに一mほどの幅でクロタラリアを植え、集まったマメコガネに薬剤を散布して一網打尽に。

(3)病気対策:病原菌を誘惑しておびき寄せ、自滅させ、その数を減少させるような効果をねらう。たとえばアブラナ科が植わると根こぶ病菌は休眠胞子から一気に発芽してくるが、それがダイコンである場合、感染はしても根部内で増殖できない(おとりダイコン)。やがて密度が減ってしまう。これを応用し、ハクサイなどを作付けする前にダイコンを栽培すると、根こぶ病の危険度がずいぶん低下する。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:おとり作物

同一ジャンルの用語 「防除