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アレロパシー(あれろぱしー)

訳して「他感作用」という。植物に含まれる化学物質によって、他の植物(自分自身や動物を含めてもよい)が何らかの影響を受けること。植物にはいろいろな物質が含まれ、それらのなかには殺菌作用をもったり、虫を誘引あるいは忌避する作用をもったり、あるいはホルモンのように、生長をコントロールするものなどがある。

たとえばマメ科のへアリーベッチ。緑肥効果だけでなく、根から出る物質や被覆下の密閉空間に充満する揮発性物質によって広葉雑草を強く阻害することがわかり、果樹の草生栽培や田んぼの畦畔などで利用されている。

混植・混作の効果にもアレロパシーが関わっているし、アスパラガスの収量が年々低下する現象もアレロパシーが原因の一つ。自らの根から分泌される物質で自家中毒のようになってしまうらしい。

アレロパシーは古くから知られていた。江戸時代の農書『農業全書』に「ソバはあくが強い作物なので、雑草の根はこれと接触して枯れる」とあり、焼き畑などでは、雑草害の激しくなる三〜四年目にソバが栽培されていた。


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