月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > 土と肥料_自給肥料・自給資材

生ゴミ(なまごみ)

残飯や野菜クズなどいろいろなものが混ざっており、肥料成分が豊富。東京農大の後藤逸男教授らが調査した結果では、現物当たりで、チッソ三・三〜四・六%、リン酸一・二六〜一・四五%、カリ一・〇五〜四・六二%。家庭の台所、レストランやホテルなどの残飯中心の生ゴミはチッソが多く、スーパーや市場から出るものは野菜クズが多いためカリが多くなるという特徴がある。その他、ミネラルも十分。「堆肥栽培」にも向く。

ただ、生ゴミは、そのままだと水分とチッソ分が高すぎて、堆肥化の際に腐敗してしまうことがある。アンモニア臭などの嫌なニオイやハエも発生しやすい。そこでまずは水を切る。またC/N比(炭素率)を二〇程度に調整し、好気性の微生物に気持ちよく働いてもらうことが決め手となる。

上手に堆肥化するために、一次処理と二次処理に分けて発酵させる方法がある。まず、生ゴミが出た場所で、腐らせないように減量するのが一次処理。具体的には、衣装ケースに落ち葉モミガラ米ヌカなどの床材を入れ、そこに日々生ゴミを投入していく。この場合、床材とは発酵ベッドのことで、生ゴミを乾燥させる役割とC/N比を上げる役割と、微生物にすみかを提供する役割を担う。衣装ケースがいっぱいになったら、通気性のよいスタンドバッグなどに移し替えて二次処理。六〇〜八〇度の高温にして、完熟堆肥を完成させる。

一次処理だけでボカシ肥のように使ってもよい。段ボールに米ヌカや竹パウダーを入れて、水を切った生ゴミを次々投入していく方法、またミミズの力を借りる方法などもある。

いっぽう、密閉容器の中でEMボカシなどをふりかけながら嫌気発酵させるやり方もある。嫌気状態でも働く乳酸菌酵母菌のおかげで、切り返しなしでも腐敗しない。その後、好気発酵させてもいいし、そのまま畑に施してもいい。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:生ゴミ

同一ジャンルの用語 「土と肥料_自給肥料・自給資材