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魚肥料(さかなひりょう)

古くは「干鰯」(ほしか)「ニシンカス」、現在は缶詰や鰹節の工場から出る魚粕、ソリューブル(魚の煮汁)など、広く魚を原料とした肥料のこと。BSEの発生で肉骨粉などの輸入がストップして以来、リン酸を多く含む動物質肥料として重用されているが、最大の魅力は旨味のもとであるアミノ酸が魚肉タンパクに多く含まれること。

おなじみのDHA(ドコサヘキサエン酸)も生理活性物質の前駆体で、アミノ酸の働きを助長させる。最近ではアミノ酸の一種・アルギニンはダニのエサになるものの、多量に含むとダニに対して忌避効果を持つので、魚肥料でアルギニン含有量を高めるとダニに強い作物ができることがわかった。魚のアラを木酢液に漬け込み、肥料効果も防除効果も高い魚腸木酢をつくる工夫もある。

一口に魚肥料といってもその成分は魚種や部位、産地により大きく変わる。赤身魚は比較的油分が多くてミネラル等の栄養価も豊富。白身魚は油分が少ないので夏でも酸化しにくくてニオイが少なく、そして良質なタンパク質を多く含むので速効的な肥料になる。また、骨が多いとリン酸が、身が多いとチッソが多い傾向がある。


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