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牛糞(ぎゅうふん)

牛は草などの粗飼料を多く食べるため、牛糞は鶏糞豚糞より肥料成分含量が低く、繊維素やリグニン含量の高い難分解性有機物に富む。そのため、これまでは土壌改良資材としての利用価値を評価されてきた。だがこれからは堆肥栽培の時代。肥料として牛糞をとらえ直し、ゆっくりジワジワ出てくる肥効を上手に使う方法を磨いていく必要がある。

水分が多いので、堆肥化するには、発酵補助資材としてオガクズ、モミガラなどを混合して調整し、発酵条件を改善する必要がある。成分的には、チッソやリン酸に比較してカリの含有率が高く、また分解しにくいので、リン酸が多く分解が速く進む鶏糞や豚糞を混ぜるのもいい。仕上がった良質堆肥を戻し堆肥として敷料にすれば、牛舎によい微生物がふえ、牛の健康にもつながる。

ちなみに、生の牛糞は一般に嫌われるが、上手に活かす方法もある。北海道の畑作農家・中薮俊秀さんは、麦稈の上に一〇a五tもの生牛糞をまいて「十勝版・土ごと発酵」に取り組む。黒ボク土にたまっていたリン酸の貯金を、生糞土ごと発酵でうまく下ろすことができるようになったそうだ。


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