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モミガラ(もみがら)

モミ摺りして玄米を取り出した残りがモミガラ。地域によっては焼却されることも多いが、ケイ酸を多く含む身近な有機質資材として大変重宝な存在である。

独特の船形が空気と水分を保ち、船形の内側はわりと軟らかく微生物が住みつきやすい。土に混ぜると砂地は水もちよく、粘土質は水はけよくする力を持ち、家畜糞や生ゴミなど水分の多いものと一緒に堆肥に積むと発酵を助け失敗が少ない。そしてこれらの効果は、モミガラ自体の発酵・分解に時間がかかるため、船形が崩れにくく、長年持続する。

福島県の東山広幸さんは、モミガラにたっぷりの水と米ヌカを混ぜブルーシートで覆って作る堆肥を、育苗に、肥料に、有機物マルチにと何でも使い「畑の万能選手」と呼んでいる。最初は水分をはじく性質があるものの、一度吸収した水分を保持する能力は高く、野菜やイネの育苗に使うと、酸素たっぷりなのに水やりを忘れてもわりと平気な床土となり、ケイ酸効果も手伝ってか、根張りのよいしっかりした苗が育つ。軽いのもいい。

発酵させることで引き出される不思議な力も注目されている。モミガラ堆肥をイチゴの育苗培土に使って、低温処理しなくても確実に花芽分化を早める農家や、手作り菌液に漬けたモミガラを少量散布してゴボウのヤケ症を克服した農家、発酵モミガラだけで無肥料栽培し、病気に強いイチゴやキュウリをつくる農家もいる。発酵させたりくん炭にしたりすることで、含まれるケイ酸分が作物に吸われやすい形になり、病気に強くなることはわかってきたが、まだまだ未知な部分が多い。

うまく発酵させるためには、うまく吸水させる工夫が必要。粉砕する、練り潰す、石灰水を混ぜて納豆菌を優先的に繁殖させる、光合成細菌液や曝気屎尿に漬ける方法などが開発された。

モミガラは他にも、モミガラくん炭モミ酢、モミガラ、イチゴのるんるんベンチやネギの培土、イモ類の保存、ヌカ釜の燃料と、活躍の幅はじつに広い。


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