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鶏糞(けいふん)

鶏は牛や豚よりも腸が短く、エサの栄養吸収率が低いため、排泄された鶏糞には三要素(とくにリン酸)が比較的多く含まれる。また採卵養鶏では卵の殻を硬くするカキ殻などをエサに与えるため、糞には石灰も多く含まれる。栄養満点肥料であるうえ、値段が安いとあって、肥料代が値上がりする中、ひっぱりだこである。

高知県の農家、桐島正一さんは、ほぼ鶏糞だけで有機・無農薬の野菜づくりをしている。施用のポイントは、根からやや離れたところ、あるいは株間やウネ間にスポット施肥すること。畑に残る肥料分が偏らないように刈り草や野菜の残渣などを畑に還元すること、などだという。

福島県の「南会津花づくりの会」では、鶏糞による堆肥栽培に集団で取り組んでいる。鶏糞の肥料成分を計算して施用量を決めたところ、買う化成肥料は苦土肥料くらいですんでいるという。気をつけているのは、鶏糞の入れすぎ。塩基飽和度が一〇〇%以上ある畑に入れると根傷みを起こす恐れがある。そのほか、後効きしないように浅く入れる、物理性をよくするためにモミガラをいっしょに入れるなど、鶏糞活用の工夫を深めている。


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