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おから(おから)

豆腐を作る際、豆乳を搾ったあとに出るカス。豆腐屋さんにとっては産業廃棄物となって邪魔者扱いされるが、使いようによっては栄養分豊かな肥料や飼料に生まれ変わる。

発酵や有機物の利用に詳しい福島県の薄上秀男さんによると、おからはおからだけで発酵させようとすると手こずりやすい。発酵のスターターで「炭水化物が多いもの・微酸性」が好きなこうじ菌が、「大豆タンパク中心・弱アルカリ性」のおからに食いつきにくいからだ。しかも、おからは平均含水率が八〇%と水分が多いので、こうじ菌が繁殖を始める前に還元状態となってしまいがち。温度が上がると酪酸菌に入られて腐敗しやすい。

そこで、おからを肥料化するには水分処理がポイントとなる。入手したらすぐに乾燥させるか、オガクズなど乾燥して炭素率(C/N比)の高い資材と組み合わせて堆肥やボカシ肥にするとよい。オガクズ以外に、米ヌカモミガラくん炭、乾燥したコーヒー粕、廃菌床などでもよい。また栃木県の室井雅子さんは、やや嫌気状態でも活動する発酵菌を使って段ボールの中でボカシをつくることで、多すぎる水分を上手に外に逃がして成功している。

成分としてはチッソが多くてリン酸が少なく、乾物は油粕に近い肥料効果をもつ。


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