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木酢(もくさく)

木材を炭化(熱分解)するときに立ちのぼる煙を冷却して得られる液体。炭化する素材や炭化の方法によって淡い赤色から濃い褐色、黄色みがかったものまで色はさまざまだが、総じて燻製に似た酸っぱい臭いがする。採取したばかりは木タールなどが混ざっているので、静置濾過して用いるのが一般的。

主成分は酢酸、蟻酸など有機酸類が中心だが、要は「樹のエキス、樹の細胞液を引っ張り出したもの」(日本炭窯木酢液協会・三枝敏郎さん)と考えればよい。

それ自体にも殺菌や殺虫、あるいは栄養補助的な効果もあるが、作物葉上や土中の微生物を活性化させたり、一緒に混ぜた資材の散布効果を高めるなどの脇役的な働きが非常に強い。そのため防除や施肥、作物品質の向上など、アイデアしだいで多様な活用が可能な農家の基本資材となっている。

たとえば農薬を薄く混用して防除効果を上げるなどは、代表的な例。またニンニクやドクダミ、トウガラシ、魚のアラ(魚腸木酢)など身近な素材をつけ込み、それらの成分を抽出して相乗効果を楽しむ人も多い。あるいは木炭を畑にまいてから散布すると、作物の上からと下(根)からの両方の微生物活性が見られ、生育促進効果は高い。蒸留精製したものをエサに混ぜて肉質を上げたり、ニオイの少ない良質堆肥づくりに役立てている畜産農家もある。

有機JAS規格でも認められている資材。品質を吟味しながら、自らの創意を凝らし使いこなす農家が増えている。


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