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豚糞(とんぷん)

豚糞の炭素率(C/N比)は一〇程度で比較的分解が速く、牛糞より肥効が出やすいので有機質肥料としての利用価値が高い。肥料成分の量は鶏糞と牛糞の中間ぐらい。チッソ、リン酸に比べるとカリがやや少ない。

広島県のカキ農家で元養豚農家でもある渡辺泉さんは、カキの豚糞堆肥栽培を行なっている。豚糞にリン酸が多いことを活かして、栽培に必要なリン酸の全量を豚糞堆肥でまかない、足りない成分(チッソとカリ)を単肥で補うやり方だ。

なお、豚は糞に比べ尿の量が多いため、堆肥にするときは水分調整がポイントとなる。それに、豚のエサは濃厚飼料が主体なのでニオイがきつい。これを、土着菌えひめAI光合成細菌乳酸菌などの微生物で解決し、耕種農家に喜ばれる豚糞堆肥・肥料を生産している農家もいる。アミノ酸たっぷりの豚糞発酵肥料だ。

一方、水分が多いままの豚糞尿を生石灰と合わせて肥料化する方法もある。水を吸った生石灰の発熱で水分が飛ぶので乾燥が進み、製品はわずか一週間程度で完成。有機態のカルシウムを含む豚糞石灰肥料ができる。


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