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竹酢(ちくさく)

木酢液とほとんど同様だが、木炭ではなく、竹炭をやくときに出る煙が煙突で冷えて得られる液体。全体の八〇〜九〇%が水分、主な成分は酢酸・プロピオン酸・蟻酸などの有機酸類で、その他にアルコール類、ホルムアルデヒド、中性成分など、約三〇〇種類のさまざまな有効成分が含まれている。木酢液との違いをあえていうと、タール分が少なく、透明度が高く、においもソフトな点か。

抗菌・抗酸化機能、消臭効果、有用微生物の活性化作用などから、減農薬栽培や土壌環境の改善、作物の生育の活性化に有効な自給資材として広く使われている。

濃度により用途を使い分ける人も多く、五〇倍くらいに薄めて土壌に使用すると、作物の発根を促進し、センチュウや土壌病害虫の発生を防ぐとともに、有用微生物を増殖させる作用もある。五〇〇倍で葉面散布すれば、作物の活力が高まり、品質の向上、ダニなどの害虫駆除・忌避、病気の発生を抑えるなどの効果がある。鹿児島県の久留須俊彦さんは、イネのイモチ病、倒伏防止に二〇〇〜三〇〇倍液、お茶の新芽の防霜対策に五〇〇倍液を利用して効果をあげている。

農薬との混用や、植物エキスを抽出するのにも有効。福岡県の酒井雅佳さんはミカンの薬剤散布に混用して減農薬と防除効果アップに、静岡県の名高勇一さんはトウガラシなどを漬け込んだ植物エキス入り竹酢を防除や生育の活性化に役立てている。

近年は農業利用以外に、蒸留竹酢を飲用したり入浴剤として使うことも一般的になってきている。


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