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自然生え(しぜんばえ)

人が播種するのでなく、落ちた実やタネから自然の力で生えてくる現象。こぼれダネから生えたものは、その地の環境に合っているということなのか、病気や気象変化にとても強いことが観察されている。このことに学び、(財)自然農法国際研究開発センターは、誰でもできる自然生え自家採種のやり方を紹介している。

まず、トマトやキュウリなどの果実を樹上で完熟させる。秋にもいだらそのまま溝切りした土の上に一坪五〜一〇個ほどならべておいて腐らせる。平均気温一〇度を切る頃になったら土をかぶせて埋める。翌春、一果から二〇〜三〇本の芽が出てくるが、勢いの弱い株は淘汰されるため、実を着けられるのは一坪五〜六株程度。そのなかから自分の気に入ったおいしい実のなる株を見つけ、また果実を完熟させる。そうやって五〜六年も自然生えを繰り返すと、形質がだんだん揃ってくる。

タネを採ったり乾かしたりする労力がいらないので気軽にできる。畑は無肥料でやったほうがいい。固定種からもできるが、雑種性の強いF1品種を素材にすると、次世代にいろいろな形質が出てきて強いタネが残る可能性が大きい。


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