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環境制御(かんきょうせいぎょ)

ハウス内の温度や湿度(飽差)、光、炭酸ガス濃度や養水分などを調節し、作物の生育に最適な環境にする技術。広義では日中の換気や夜間の変温管理なども含まれるが、昨今はオランダ由来の新しい技術をさすことが多い。

作物の光合成量を最大にするのが目的であるため、もっとも重要視されるのはその材料となる水(積極かん水)と炭酸ガス(日中ちょっと焚き)。また、光合成のエネルギーとなる光が一%増えると収量が一%増えるという「光一%理論」がオランダでは浸透していて、それに基づいた新しい仕立て方や摘葉技術も広がりつつある。

「環境を制御する」というと、植物工場のような人為優先の農業のイメージを伴うが、この技術はそうではない。飽差をなだらかに変化させるとか、午前より午後を高温管理するとか、むしろハウス内の環境をいかに自然状態に近付けるかに腐心する。自然に学び、作物の可能性を最大限に引き出す技術なので、むやみやたらに暖房したり換気していた頃に比べ、大幅にコスト増になるようなこともない。

たった五年間で収量が約二倍になったトマト農家やバラ農家など、環境制御によって限界突破した農家が続出。いつの世も、増収は農家を燃えさせる。斉藤章氏(誠和)の連載などをきっかけに、燎原の火のごとく全国の農家に拡大中の技術だ。

環境制御の第一歩はハウス内の温湿度や炭酸ガス濃度を測ること。また、成果を確認し軌道修正するためには、生育調査も欠かせない。


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