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日中ちょっと焚き(にっちゅうちょっとだき)

炭酸ガス(CO)を日中、約四〇〇ppm(外気の濃度)キープするように焚く方法。

従来は明け方に二〜三時間、一〇〇〇〜一五〇〇ppmを目安に焚いて、換気を始めたらやめるのが一般的だった。しかし日中、光合成を行なっている作物は炭酸ガスを大量に消費する。換気開始後もハウス内の炭酸ガス濃度は減り続け、例えば収穫期のトマトでは、二〇〇ppm程度まで下がってしまう。光合成の材料不足である。

逆に明け方のハウスは、作物が夜間に吐き出した炭酸ガスで満たされており、焚かなくても十分な量がある。

そこで、明け方は炭酸ガス施用せず、日中、換気を始めてから少しずつ焚いてやる方法が注目されている。長時間施用でも低濃度のためコストは上がらない。トマトやイチゴでは二割増収に結び付く事例も多く見られる。

最近は手応えを感じた農家が炭酸ガス発生装置を自作したり、米ヌカを定期的にまいて、有機物炭酸ガス施用に挑戦し始めていたりする。

ただし、せっかく炭酸ガスを焚いても、作物の気孔が閉じていては吸われず、炭酸ガスが吸われても水が足りなければ光合成はできない。炭酸ガスの日中ちょっと焚きは、適切な飽差管理や積極かん水とセットのほうが効果を発揮しやすい技術である。


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