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炭酸ガス施用(たんさんがす)

冬場、ハウスを閉めきると、炭酸ガス(CO2)濃度が外気(約三八〇ppm)より低くなって光合成が鈍る。そこでLPガスを燃焼させるなどして積極的に炭酸ガスを施用する技術。コストがかかるので、家庭用のガスコンロを使ったり、暖房機兼用の発生装置を自作する農家もいる。

炭酸ガス濃度を高めて植物の光合成能力が向上するのは一五〇〇ppmくらいまでというのが通説だが、じつは四〇〇〇ppm以上にすると葉裏の気孔が大きく開くとか、九〇〇〇ppmにするとコカブの根部重が二〇倍になるという研究もある。これらをヒントに高知県の雨森克弘さんは、トマトのハウスで八〇〇〇ppmの超高濃度施用をしたところ、収量が倍増した。

装置などいらない有機物炭酸ガス施用も注目だ。和歌山県のバラ農家・山本賢さんは、せん定枝などの有機物を通路に置き、その上から米ヌカをふって分解を促し、ハウス内の炭酸ガス濃度を一二〇〇ppmまで上げている。昔から「堆肥を入れると収量が上がる」といわれてきたが、これもじつは有機物炭酸ガス施用効果が主なのかもしれない。堆肥材料には木材チップなどC/N比の高い有機物を入れると、炭酸ガスの効果が持続する。


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