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トロ箱栽培(とろばこさいばい)

トロ箱(発泡スチロール)やプランターなどに少量の土を入れ、簡単な給液装置を使って、野菜や切り花を育てる養液栽培。もともとは滋賀県農業技術振興センターが開発した「少量土壌培地耕システム」だが、誌面では「トロ箱栽培」と呼ぶことにした。

狭い限られた根域で育つのだが、生育が早く、日持ちもよくなり、根量まで多くなる。「一輪咲きのはずの品種のバラが五輪咲きのスプレーになった」など、作物の眠っている能力を発揮させる力まであるようで、作物にとって根域とはどういう意味を持つのだろう?と考えさせられてしまう技術だ。

「培地には田んぼの土を使うように」とされているところも興味深い。土が持っている力(緩衝能)が活かされるため、従来の養液栽培のような肥培管理のトラブルは少ない。病気も減る。だがこの土の量は、少ないほうが目詰まりの危険が減る。

初期投資をかけずに気軽にできると人気が高い。滋賀県では花農家のほか、集落営農でイネの育苗ハウスを有効利用し、トマトやメロン、イチゴなどに取り組む事例も増えている。


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