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直挿し(じかざし)

キクの小力技術。挿し床で育苗せず、発根していない穂を直接、圃場に挿し穂するというもので、作業効率が格段に上がる。生育もよくなる。冬至芽も揃いよく生えてきて、二度切りも揃うなど利点は多い。

愛知県の河合清治さんが、圃場に捨てたわき芽が活着して花まで咲かせたことにヒントを得て始め、全国に広がった。最初は輪ギクで確立された技術だが、スプレーギクなどでも取り組まれるようになっている。

技術の要は発根にある。河合さんは通常より大きめの穂(一〇cmほど)を用いて、冷蔵処理で発根を促す。圃場に挿した後はポリフィルムをべたがけし、湿度を上げて発根しやすい環境をつくる。

重油が高騰した昨今、河合さんはハウスの暖房代を減らすために、さらに大きな穂(大苗、長さ二〇cmほど)を直挿しするようになった。大苗は生育が早いので、本圃での生育期間を一〇〜二〇日短縮できる。親株から採穂するまでの期間が五日ほど多くかかるので、露地を中心に親株床の面積を増やしている。


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