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ずらし(早出し・遅出し)(ずらし(はやだし・おそだし))

以前から野菜や花では促成栽培や抑制栽培が産地ごとに行なわれてきたが、直売所が当たり前になってきた昨今、農家一人一人の自由な発想での「早出し・遅出し」ずらし術が次々と新しく開花中だ。

トウモロコシを例にすると、宮城県の佐藤民夫さんはまわりの人より一カ月早出しする。三月二十日頃に播種して育苗し、まだ他の人が播種すらしていない四月二十日頃に定植。秘密は深さ一〇cmの植え穴に苗がすっぽり隠れる穴底植え。その上に透明マルチを張り、苗上のマルチに少し切り込みを入れるだけ。霜にやられることもなく生長も早くなる。土の保温力を活用した巧みな技だ。

いっぽう九〜十一月に収穫する遅出しのトウモロコシが直売所で人気だ。熊本県の中村辰弘さんは、七月下旬〜八月下旬に播種して育苗。夏植えだと生育が早く、収穫期は寒さに当たっておいしくなる。早出しだとハウスやトンネル資材を何重にも使う人も多いが、遅出しはただ播種時期を遅らせるだけなので、コストや手間がかからないのもいい。だが「台風が来たら一発で終わり!ハハハ」というリスクも伴う。


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