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マルチムギ(まるちむぎ)

秋播き性のムギは冬の寒さにあうことで穂をつくり始める。そのため秋播きムギを春にまくと穂が出ず、長いこと青いまま。この性質を利用して、カボチャ、スイカなどのウネ間に春播きする。すると、生えたムギは雑草抑制や泥はね防止といった、マルチのような役をはたしてくれる。

敷きワラ代わりになるので、ワラの確保や敷く作業が省けて助かる。さらに、マルチムギと混植したカボチャやスイカは、葉が小さくロート状に立ち、収穫が早まり、三番果、四番果とツルが長持ちして長くとれる。糖度が上がり、病気も出にくい。

コンニャク産地では、ムギの根が排水をよくするせいか根腐病が減り、土壌消毒剤半減という成果に結びついている。オクラではムギが残肥を吸うせいで初期の花落ちが減ったり、ムギがバンカープランツになりアブラムシが少なくなって減農薬につながったりしている。

回収・廃棄処理が面倒なポリマルチとちがい、マルチムギはいわば生きた「有機物マルチ」。近頃話題のリビングマルチの先駆けだ。そして、枯れてからも土をよくしてくれる。


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