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ポットごと植え(ぽっとごとうえ)

ポットを付けたまま野菜の苗を定植する方法。とくにトマト農家のあいだで広まっている。育苗ポットの底には事前にキリで穴をあけたり、ハサミで切り込みを入れておく。定植後に根がポットの底から下方へ伸びていくので、上根にならずに地中深く張るようになる。

果菜類、特にトマトは一般に、初期に樹勢をつけすぎてしまうと栄養生長型の生育となり、いい花や実がつきにくい傾向がある。ポットごと植えは初期の上根を制限して養水分の吸収を抑え、樹を暴れにくくすることでこの課題を解決。さらに、根の基部がポットで守られているせいか、土壌病害にも強くなる。自根栽培でもセンチュウ害や根腐萎ちょう病が出なかった、という農家もいる。

神奈川県農業大学校の校長を務めた児玉政廣氏が、ポットのまま放置したトマトの余り苗が見事に生育したことから考案した。トマト以外にキュウリやナスで取り組む農家も出てきている。


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