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飽差(ほうさ)

ある温度と湿度の空気に、あとどれだけ水蒸気の入る余地があるかを示す指標で、空気一m3当たりの水蒸気の空き容量をg数で表す(g/m3)。植物の水分状態は、相対湿度よりもこの飽差に強く影響を受ける。

植物の生長にとって最適の飽差は三〜六g/m3とされている。飽差が六以上だと水分欠乏の危険を感知して気孔を閉じ、蒸散はされなくなる。逆に飽差が三以下になり空気が湿り過ぎると、植物と空気に水蒸気圧差がなくなり、気孔は開いていても蒸散は起こらず、水が運ばれない。

おおまかには、二〇度以下では相対湿度を七〇%、二五度くらいなら八〇%、三〇度以上の高温時は八五〜九〇%で管理すると適正飽差になり、作物の生育がよくなる。

ただし、温湿度がなだらかに変化すれば、飽差が七を超えても気孔は閉じない。逆に、ミスト装置などを駆使して常に飽差三〜六をキープし続けると、植物が怠けるようになり、蒸散量が減って萎れやすくなるなど弊害もある。理想の飽差値を外れてもいいので、一日の中でなだらかに変化させるのが大切。


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