月刊 現代農業 > 「現代農業」用語集 > イナ作・水田活用_栽培体系

トロトロ層(とろとろそう)

水田の表層数cmにできる、文字どおりトロトロの粒子の細かい泥の層。米ヌカなどの有機物が水田の表面・表層に集中して入ると土ごと発酵が起こり、微生物や小動物(イトミミズ)が増殖・活性化してトロトロ層が形成される。土壌の粒子が粉々に細かくなるだけでなく、土壌中のミネラル成分、肥料成分が溶け出して、イネや微生物に利用されやすい状態になっているのも特徴。

トロトロ層の中では乳酸菌などが作り出す有機酸の濃度が高いこと、それに、雑草のタネがこの層の下に埋没しやすいことなどの理由で、抑草にも役立つ。有機稲作農家は草の少ない田を目指しトロトロ層を毎年少しずつ厚くすることに気を配るが、最近、滋賀県の中道唯幸さんはクズ大豆と一緒に、モミガラくん炭を大量施用(一〇a一〇五〇l)するとトロトロ層が一気に厚くなることに気づいたそうだ。炭の微生物活性化効果だろうか?

なお、トロトロ層から水分が抜けていくと、土は一転して団粒化が進む。表面はウサギの糞を敷き詰めたようなコロコロした状態で、その下の層はスポンジのように弾力性・保水性に富む。そのため水田の水が切れても長く水分を保ち、イネの根を乾燥から守る効果を発揮する。


関連記事(会員の方は閲覧できます)

ルーラル電子図書館を検索

電子図書館:トロトロ層

同一ジャンルの用語 「イナ作・水田活用_栽培体系