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深水栽培(ふかみずさいばい)

過剰な分けつを抑えたり、倒伏しにくくしたり、はたまたヒエなどの雑草を水没させて抑えるなどの目的で、田んぼの水位を一定期間深く保つ栽培法。水位の目安は、いちばん上の葉の葉耳。するとイネは、酸素を求めて上へ伸びることを優先するため、分けつには養分が回りにくくなる。無効分けつの発生が抑えられるため、一本一本の茎が太くなり、登熟のよい大きな穂が期待できる。また葉耳の位置が水位に合わせて揃うので、分けつの生育が揃い、穂揃いもよくなる。

深水にする期間は、田植え直後から、分けつ盛期から、有効分けつ数決定期からと人によってさまざまだが、過剰な分けつを抑えることを目的とする場合は、有効分けつ数決定期から最高分けつ期までの「中期深水」が、もっとも短期間で効果が得られやすい。いっぽう草抑えを目的とする場合は、田植え直後からの深水が必須だ。深水栽培は、除草剤を使わないイネつくりの基本技術ともなっている。

また、幼穂形成期から減数分裂期にかけて(出穂二五日前ごろから出穂八日前ごろまで)水深を深くして、幼穂を低温から守る冷害(障害型冷害)対策としての深水もある。


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