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レンゲ・ヘアリーベッチ(れんげ・へありーべっち)

かつて化学肥料が貴重だった時代、春先の田んぼは一面紅色のレンゲの花に覆われていたものだ。マメ科であるレンゲのチッソ固定力はじつに強力で、一〇cmの生育でだいたい一〇a一tの生草重、四〜五kgのチッソが供給できる。普通は一五cmや二〇cmくらいには育つので、もっと多くなる計算だ。最近は、同じマメ科で同様にチッソ固定するヘアリーベッチを播く人も増えてきた。

レンゲやヘアリーベッチの肥効は、生育の後半にかけて効いてくるので「倒れやすい・難しい」という印象を持つ人も多い。だが、三月頃に数mおきに刈って量を調整したり、イネを疎植にしたりしてうまく使いこなせれば、「肥料代ゼロ!放っておいてもへの字生育!」が実現する。

レンゲやヘアリーベッチを抑草に使う人も多い。レンゲやヘアリーベッチが一面生えた中に不耕起直播する「マルチ法」の他、強力な有機酸を出させて雑草を枯らす「アク利用法」を実施する人が多い。注目されているのは、田植え一週間前にヘアリーベッチをモアなどで細かく砕いて入水、そのまま不耕起で植える「ヘアリーベッチ細断被覆法」だ。どのやり方でも、レンゲやヘアリーベッチがちゃんと生え揃うことが成功の秘訣だが、湿害に弱いのでこれがなかなか難しい。弾丸暗渠・額縁明渠などが成否を分けることもある。

なお、ヘアリーベッチは根からアレロパシー物質を出して草を抑える効果もある。レンゲは不耕起だと連作障害が出たり、アルファルファタコゾウムシに食害されたりすることも課題。


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