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地下かんがい(ちかかんがい)

田んぼの暗渠を利用し、排水はもちろん、用水を引き込むことで地下から水を供給できるようにする仕組み。入水時は水が暗渠管を通って田んぼの隅々まで速やかに広がり、逆に落水時は暗渠から排水路へと速やかに抜けるので、入排水が画期的に速くなる。水口・水尻に水位調節装置をつけることで、水田の水位調節はもちろん、転作畑として使う際には地下水位まで調節することができるので、田んぼを水田としても畑としても自在に使えるようになる。青森県の農家・福士武造さんが考案した「自分でできる地下かんがい法」と、農村工学研究所と(株)パディ研究所が共同開発した「FOEAS(フォアス)」が代表的な例。

とくに福士さんの地下かんがい法は、バックホー一台あれば農家自身が施工できる方法なので安価。その田んぼを知り尽くしている強みを活かし、湿りやすい部分を狙って暗渠を入れるなどの応用が利くので効果が高い。

福士さん自身は、この地下かんがいで、V溝乾田直播イネとダイズの一年ごとの田畑輪換体系を確立。直播イネは、自在な水位調節による抜群の出芽率と深水による雑草抑制で毎年六〇〇kg以上の収量を確保。ダイズも、驚異的な出芽率と生育揃いに加えて開花時のかん水なども実施し、無農薬でも約三〇〇kgの反収を上げている。


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