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穂肥(ほごえ)

出穂前二〇〜一〇日に施す追肥。イネは出穂三〇日前頃の穂首分化期から出穂前後までの期間が一番旺盛に肥料を吸収する。肥料が少ないと分けつが退化したり、幼穂の穎花が分化できなくなったり退化して穂が小さくなってしまう。増収するには、この間の追肥の効果が高い。しかし、出穂三〇〜二〇日前までは下位節間(第四・第五節間)の伸長期で、早く施すと倒伏を招く。

穂肥の適期は、出穂二〇日前頃から、葉齢では第三葉(止め葉から二枚目の葉)から第二葉の展葉時であるが、この時期は幼穂長で判断すると確実である。コシヒカリの場合、幼穂長が八mm(タバコの直径)のときが出穂一八日前、一九mmのときが出穂一五日前、八cm(タバコの全長)のときが出穂一〇日前である。施肥量はチッソ成分で二〜三kg/一〇aだが、施肥時期、施肥量は、茎数、葉色、葉鞘のデンプン蓄積(ヨード反応)、品種などから判断して決める。

近年は、食味(タンパク値)が重視されるなか、穂肥を控える傾向がある。しかし、中期のチッソ不足によるイネの活力低下が、高温障害白未熟粒多発の要因の一つと考えられ、穂肥を見直す動きも広がってきた。また、穂肥より元肥多チッソのほうが食味低下への影響が大きいという研究もある。


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