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イトミミズ(いとみみず)

頭を土中に入れ、尾を水中でゆらゆら動かしている水生ミミズの総称。水田でよく見られるのは、水中に突き出した尾の部分に細かい毛があるエラミミズと、毛のないユリミミズ。いずれも体長は一〇cmに満たない、細くて小型のミミズ。

水を張った田んぼに米ヌカなどをまいて表面が還元状態になると、イトミミズは、尾を水中に突き出して泥の表面に粒子の細かい糞を次々に排出していく。これが堆積したものがトロトロ層である。土中にあるイトミミズの口に入らない大きさの草のタネは、しだいにトロトロ層の中に埋没する形となり、「草の少ない田んぼ」が実現する。尾を揺らして泥の表面を攪拌することで、芽生えたばかりの草の芽を倒伏させたり浮かせたりする作用もある。

最近の研究では、イトミミズの生息数が多い(一m2当たり一個体以上)土壌で、地温が五度に達する頃から湛水還元環境を維持できれば、雑草の発芽が始まる一五度に達するまでにトロトロ層が形成され、効果的に抑草できそうだとわかってきた。


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