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表面・表層施用(ひょうめん・ひょうそうせよう)

有機物を土へ深くすき込まず、土の表面に置くか、浅起こしで表層の浅い部分に入れることをいう。

生の有機物を土中深くに入れてしまうと腐敗しやすく、根傷みなどの原因となるが、表面・表層施用ならあまり心配はない。土の表面近くは通気性がよく、こうした環境で殖える微生物が、作物の生育に害をなすことはあまりないからだ。むしろ、有機物を分解しながら、作物の生育にとって有効な有機酸アミノ酸ビタミンなどを生み出してくれる。土の団粒化をすすめて土をフカフカにしてくれる。表層で働く微生物が出す二酸化炭素(炭酸ガス)は、作物の光合成を活発にするのにも役立つ。

考えてみれば、畑の全面に有機物をすき込むようになったのは機械化以降のことだ。日本の伝統的な有機物利用は、落ち葉、作物の茎葉、雑草などを、主に刈り敷、敷きワラなどとして利用する方法、つまり表面施用が中心だった。

本誌で取り上げている土ごと発酵有機物マルチ堆肥マルチなどはすべて有機物の表面・表層施用技術といえる。微生物の力を借りることで、少量で大きな効果をあげることができる、有機物活用の小力技術である。


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