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農家力(のうかりょく)

『現代農業』編集部をやっていて一番楽しいのは、「農家のしたたかさ」に出会ったときだ。語弊があるようなら「たくましさ」と言い換えてもいい。世の中が不景気だとか、農村は高齢化だとか限界集落だとか、いくら外から言われても、農家は日々田畑を耕し、作物や自然と向き合いながら工夫を重ね、したたかに勝手に前進する存在。原油高騰だとか米価下落だとか、困難なことに当たれば当たるだけ、日本全国どこからか、それを上手に農家的に乗り越える実践が現われてきて、何度感動したかわからない。

このたくましさこそが「農家力」。「農家力」とは、ある意味「自給力」と言い換えてもいい。買わない経営・捨てないで利用する経営・つくりだして工夫する・自然力を借りる・みんなで力を合わせる……。モノを入手するのにお金を払うことしか思いつかない消費者とは違って、農家は何でも自分でやる力を持つ。そしてその自給力は、「むら」と「自然」に支えられたものであるぶん、強い。そして分厚い。

震災・原発事故・TPPと、最近は、襲ってくる困難も超ウルトラ級だが、乗り越える・跳ね返す力の根源はやっぱり「農家力」にある、と、これは八〇〇号を迎える『現代農業』の揺るぎない信念だ。


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