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集落営農(しゅうらくえいのう)

農家は、先祖から預かって次の世代へ渡す田・畑・山をいかに活用して自分たちの生活を続けるかを考えている。自分がいま預かっている農地や山を守ることが第一。そのために、できる限りの管理を続けている。ところが、米をはじめとした農産物の価格低下と高齢化でそれが難しくなった。そこで、個々の農家に代わって農地を守るしくみとして生まれたのが集落営農だ。

高額の農業機械を共同利用してコストを減らすことに始まり、機械作業の受託、農地を受託してのイネや転作作物の栽培、園芸作物の導入、農産物加工、農家レストランや直売所の経営、市民農園や福祉タクシーの運営など、集落営農は農村をとりまく環境に合わせて進化してきた。それにともなって任意組織から法人化する組織が増えている。最近では、法人経営を赤字にすることなく組合員が収入を増やせる園芸作物の導入法を考案したり、畜産(和牛放牧)を取り入れて、後継者育成と農地管理に役立てるなどの工夫も見られる。

集落営農組織は、二〇〇七年に始まった品目横断的経営安定対策(補助金)の受け皿づくりとして増加したが、農家はその時々の政策を換骨奪胎しながら、農家と農地を守る組織として態勢を整えてきたと見ることができる。


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